ブックタイトル栗鼠ヘレンさんのお料理絵本

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概要

栗鼠ヘレンさんのお料理絵本

夏バテ気味のシルヴィア公爵夫人に捧げる一皿青い鳥の「いたずらっ子3人組」ヘンリーとジャックとアーサーは、森のはずれにあるお城まで飛んで行きました。お城の貴婦人の部屋の窓を覗いてみると、元気が無さそうな銀ぎつねのシルヴィア公爵夫人の姿が見えました。シルヴィア公爵夫人は、ヘレンさんの大事なお客様で、大の仲良しです。ヘンリーとジャックとアーサーは、すぐにヘレンさんのお店に飛んで行って、「シルヴィア奥様の具合が悪そうだよ」とヘレンさんに知らせました。ヘレンさんは、滋養のある水晶鶏と夏野菜のコンソメ煮を作って、お城へ行きました。夫君のシルヴァン公爵も、奥方の具合の悪いのを見て大変心配していたので、すぐにお部屋に案内してくれました。「食欲が無いからと、冷たいものばかりを食べていると、かえって体力を無くしてしまいますよ。温かい煮物を召し上がれ」と言って、ヘレンさんが料理を奨めると、「まあ、綺麗な色だこと」と言って、シルヴィア公爵夫人はスプーンを取りました。そしてお上品に、物も言わずに最後まで召し上がってしまいました。「なんだか生き返ったような気がするわ。ありがとう、ヘレンさん」その日の夜には、シルヴァン公爵から、妻がすっかり元気になったという内容の、紋章つきの封筒に入ったお礼状が届きました。ヘレンさんは、この仕事をしていて本当に良かったと思いました。50