ブックタイトル栗鼠ヘレンさんのお料理絵本
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栗鼠ヘレンさんのお料理絵本
森の結婚式ヘレンさんのレストランを貸切にして、結婚披露のパーティーが開かれることになりました。新郎は、森のガラス職人、サブレさんの息子さんのクリスタッロさん。新婦は、町の食器店のお嬢さん、ブランツィフロールさんです。クリスタッロさんが、自分の作ったガラス食器を、町に納品に行った時に2人は知り合い、逢う度に惹かれあって恋に落ち、結婚することになったのです。サブレさんからは、『夏の結婚式にふさわしい食卓を』と頼まれ、ブランツィフロールさんのお父様、ミルフィオリさんからは、『宝石をちりばめたような食卓を』とヘレンさんは頼まれました。『一人娘の一世一代の晴れ舞台だから』とミルフィオリさんはおっしゃるのです。ヘレンさんは少し考えてから、「夏の宝石箱」という名前をつけた前菜から始まる、コース料理を作ることにしました。そして、パーティー当日まで、チョコチョコと走り回って、材料を揃え、下ごしらえをし、食器やテーブルクロスやお花の準備をしました。お皿は、手描きのガラスのお皿を使うことにしました。そして、パーティーの当日になりました。ヘレンさんのレストランに招待されたお客様たちは、花婿さんと花嫁さんの晴れ姿にうっとりし、テーブルセッティングの見事さとガラスのお皿の美しさに驚き、お料理の美しさと美味しい味にすっかり満足して、パーティーは無事に終わりました。「ブランツィフロールさんは、本当に綺麗だったわね」後片付けを全部終わらせて、一息ついてお茶を飲みながら、ヘレンさんはパーティーの賑わいを一人静かに思い返すのでした。36